薬とくらべ

ストレスの多い生活環境

共通しているのは、ドーパミンという神経伝達物質の情報ドーパミンは、体を動かしたり運動系統、食欲中枢の働きを弱めたり、精神作用大脳皮質の情動にかかわる部分に関係し、うきうきした感情を高めますが、過剰になると過覚醒の状態になって、イライラしたり、不安感や緊張感が強くなります。抗精神病薬は、このドーパミンの働きを抑えるように作用し、特に陽性症状に効果をあらわします。なかでも攻撃的な、あるいは奇異な行動には効果があり、ほとんどの人は行動がおだやかになります。幻聴を軽くする効果や、不安感や恐怖感をやわらげる効果もあります。また、知覚を改善する働きもあるので、現実に起こっていることを、そのまま見たり、感じたり、理解できるようになります。このような症状を改善する働きばかりでなく、障害が起こっている脳の神経細胞の機能を回復させ、働きもあります。ここに抗精神病薬の本来の姿があるともいえます。
高める抗精神病薬を飲みつづけることで、病気の経過をよくし、再発を防ぐことができるのです。長く飲みつづけると薬が効かなくなる、という心配はありません。安定してくれば、むしろ薬の量を減らせます。逆に、薬を飲まないと再発率は非常に高くなります。
かに危険なことかわかると思います。【注射薬という選択肢】病状がよくなったからと薬をやめてしまうことが抗精神病薬は、基本的には口から飲む内服薬難な場合は注射薬という選択肢があります。

錠剤、あるいは粉薬、液剤を使います。
しかし、服用が困たとえば、患者さんが急性期で激しく混乱していて規則的に飲むことが困難だったり、果があらわれず、より効果を高めたい場合などです。
内服薬では十分な効注射薬には、デポ剤
タイプもあります。
油に溶解させた薬といって、薬がゆっくり時間をかけて体内にとり込まれていく電気けいれん療法抗精神病薬が効かない場合や、患者さんの興奮が非常に激しい場合に行います。
けっして危険な治療法では苦痛もなく、薬を大量に使うよりはむしろ安全です。
また、静脈注射で意識を失わせた状態で行いますから、ともないません。劇的に効きますが、それだけに持続性がないため、ある程度落ち着いてきたら、薬を使って維持する治療に切りかえます。

ストレスを処理しておくことです。
ストレスを処理しておくことです。
薬はすべて基本的には体にとって
薬はすべて基本的には体にとって


病気を追い出そうとしてきましたしかしい

認知症ではないと言われた場合細胞にとって薬が効かなかった患者さんを、薬が使える状態にまでもっていくことができる治療法といってもよいでしょう。

  • リハビリテーション
  • 集中力が乏しい、意欲がない人となじめないなど、この病気特有の生きづらさを改善するには、薬だけでは限界があります。そこで、実際に脳を使って練習をするリハビリテーションを行います。
    ★社会的なリハビリテーション…ひとりで閉じこもらず、デイケアや作業所などで、人間関係を広げたり、生活のリズムを整えたり、作業をして、社会復帰のための足慣らしを行います。
    ★SSTあいさつ、お金の管理、料理、掃除など、日常生活の具体的な場面を想定しながら、練習をする生活技能訓練です。
    ★作業療法…仲間と協力し合うことで喜怒哀楽の心を呼び起こしたり、こまかな作業で集中力をつけるなどよりよい生活を送るための方法を身につけます。
    ★家族技能訓練…療養に適した生活環境を整えるための、家族が行うSSTプログラムです。患者さんをケアする能力や、家族関係の調整能力を高めます。

    精神療法支持療法と呼ばれる一種のカウンセリングで、患者さんを精神的にバックアップすることで、状態の安定をはかります。
    具体的には、患者さんが生活の中で感じている不安や悩み、孤立感などについて、医師と話し合いながらいっしょに考え、解決のいとぐちを探していきます。患者さんが、医師とやりとりをするなかで、心が落ち着くようになってきたら、効果があらわれているといえます。コミュニケーションによって成立する療法なので、おたがいの相性も大切になります。

    抗精神病薬は

    定型
    非定型
    があり、効き方は人によって違う古典的な定型タイプと、新しい非定型タイプ。
    人によって向き不向きがあり、薬をかえるときは注意が必要です。
    陽性症状を改善する定型陰性症状への効果が期待できる非定型
    統合失調症の治療は、に変化しました。
    1952年にクロルプロマジン
    という抗精神病薬が使われるようになって、劇的それまで治療が困難だった幻覚、妄想、興奮などの症状が、この薬で改善できるようになったからです。
    抗精神病薬には、脳の神経伝達物質を遮断する働きがあるため、神経遮断薬とも呼ばれます。クロルブロマジンのあと、ハロペリドールなど化学構造の異なる種々の薬がつくられてきました。

    治療法を開発していく

    薬休止期を設けるものもあります。これらの古典的な定型従来型とも呼ばれるタイプの抗精神病薬は、陽性症状幻覚、妄想、どにはよく効くのですが、陰性症状感情の平板化、意欲の低下などはあまり改善できません。
    興奮なそこで、1990年代より登場したのが、リスペリドンといった非定型の抗精神病薬です。非定型抗精神病薬は、陰性症状への効果が期待でき(ただし残念ながら、実際に使ってみると、期待したほどの効果はみられないケースのほうが多いようですが……)、ふるえ錐体外路症状などの副作用も少なくなっています。また、ラゾール
    2006年からは、ドーパミンの経路を完全に遮断しないで、副作用をより少なくした、アリピブという新世代の薬も使われるようになっています。
    とは、定型抗精神病薬の多いようです。定型
    最初に開発され、伝統的に使われてきた薬、という意味で使われる場合がですから、非定型は、定型ではないタイプのもの、と考えてください。

    薬が体内に入ってからの作用は、定型タイプと非定型タイプとで、はっきりとした違いを説明する明確な基準はありません。
    ただ、定型抗精神病薬が、ドーパミン受容体に加えて、おもに脳内のドーパミン受容体に作用するのにくらべて、さらに多様な受容体に作用することが知られています。
    非定型抗精神病薬は、新薬にかえたいときはリスクを踏まえ医師と相談するただし、新しい薬だったらだれにでも向いているかというと、てくださいそうとばかりは限らないことは、知っておい定型タイプの薬は、いまも、急性期の激しい症状をしずめたり、る、なくてはならない薬なのです。
    うつ病が多いという調査結果もあります。回復を助けるための安定した効果が見込め現在、抗精神病薬の処方は非定型抗精神病薬を中心にする流れにありますが、薬の効き方は個人によって違いがあります。つまり、向き不向きがあるのです。
    いままでの薬から、新しい薬へ切りかえると、次に述べるような変化が起こりうると指摘されています。
    薬の処方については自己判断せず、医師とよく相談するようにしてください。
    【薬の切りかえで起こりうる変化】★新しい薬が加わることで、かえって副作用が強くなったように感じる場合があります。
    ★それまでの薬の減量や中止にともない、精神症状が悪化する可能性があります。
    ★幻聴や妄想体験が強くなって現実味を帯び、恐怖感が再燃する可能性があります。
    ★不安やあせりが出たり、憂うつになったり、逆に元気になりすぎるなど、感情の起伏が激しくなる可能性があります。
    【薬品名】【商品名】【特徴】定型抗精神病薬クロルプロマジン牜徑コントミン、ウインタミンなど鎮静効果。
    幻覚·妄想·興奮にも有効レボメプロマジンヒルナミン、レボトミンなど鎮静·催眠効果、情緒安定作用が高いゾテピンロドピンなど鎮静効果。
    陰性症状·認知機能の改善プロペリシアジンニューレプチルなど高い攻撃性に有効フルフェナジンフルメジン幻覚·妄想、不安·緊張感に有効ハロペリドールセレネースなど幻覚·妄想、不安·緊張感に有効ブロムペリドールインプロメン幻覚·妄想、不安·緊張感に有効非定型抗精神病薬リスペリドンリスパダール幻覚·妄想に有効。
    副作用錐体外路症状が少ないペロスピロンルーラン幻覚·妄想に有効。
    陰性症状·神経症状にも効果が認められているオランザピンジプレキサ陰性症状·抗うつ症状の改善フマル酸クエチアピンセロクエル陽性症状·陰性症状·認知機能の改善アリピプラゾールエビリファイ陽性症状·陰性症状の改善。
    副作用が少ない

    抗精神病薬ガイド

    現在、日本で使われているおもな抗精神病薬について、定型
    非定型
    別に、特徴、処方、注意ポイントをご紹介します。

    細胞や周皮

    定型抗精神病薬おもに陽性症状を改善する

  • クロルプロマジン
  • (商品名:コントミン、ウインタミン)定型抗精神病薬の代表的な薬のひとつで、もっとも古典的な抗精神病薬。その分、安定感のある薬です。おもな作用は、ドーパミン受容体やアドレナリン受容体の遮断など。ほかに、アセチルコリン受容体、セロトニン受容体など、複数の受容体にくっついて働きます。
    【処方】幻覚、妄想などの陽性症状に有効ですが、効果としては鎮静作用のほうが強いといえます。

  • レボメプロマジン
  • (商品名:ヒルナミン、ソフミン、レボトミン)ドーパミン、アドレナリン、ムスカリン、ヒスタミンなどの受容体に対して遮断作用があります。鎮静·催眠作用や、情動の安定作用は高いのですが、幻覚や妄想などへの効果は弱い薬です。

    【処方】興奮、怒りっぽさ、攻撃性、不安·焦燥などの激しい症状をしずめるために処方されるケースが多くなっています。幻覚や妄想への効果はないため、症状がある場合は、ほかの薬とあわせて使われます。
    【注意ポイント】強い鎮静作用をもつため、眠け、ふらつき起立性低血圧などの副作用に注意する必要がぁります。また、抗コリン作用があるので、口の渇き、かすみ目、便秘、不整脈、イレウス腸閉塞などにも注意が必要です。

  • ゾテピン
  • 商品名:ロドピン、ロシゾピロン中枢神経系に対するドーパミン受容体遮断作用をもち、また従来の抗精神病薬にくらべ、より強いセロトニン受容体遮断作用があります。


    症状を重く

    【処方】強い鎮静作用があります。ほかの抗精神病薬では効果が十分ではなかった難治性の統合失調症に対して、2030%有効であるという報告もあります。
    【注意ポイント】薬の用量が高くなると、過鎮静、けいれん発作、イレウス腸閉塞があらわれることがあるので要注意。眠け、注意力や集中力の低下、反射運動能力の低下なども起こりやすいので、車の運転や危険をともなう作業は避けます。

  • ブロペリシアジソ
  • (商品名:ニューレプチル、アパミン)ドーパミン受容体やセロトニン受容体への遮断作用に加え、ノルアドレナリン受容体への強い遮断作用をもちます。
    【処方】特に攻撃性の強い患者さんに使います。ほかの薬では効果が不十分なときなど、追加で投与すると効果があらわれる場合があります。
    【注意ポイント】ノルアドレナリン受容体への遮断作用が強いため、副作用としては、起立性低血圧、反射性頻脈、過鎮静に気をつけます。さらに、高齢の人には錐体外路症状が起こりやすいので、注意が必要です。

  • フルフェナジン
  • 商品名:フルメジン強力なドーパミン受容体遮断作用があり、弱いながらもセロトニン、アドレナリン、ムスカリン性アセチルコリンなどの受容体遮断作用もあります。
    【処方】次のハロペリドールと同様の抗精神病作用があります。幻覚·妄想、不安·緊張感に有効です。通常の量では鎮静作用は弱く、過鎮静は少ないといえます。陽性症状が主体の急性期によく使われ、また亜急性期から慢性期にみられる陽性症状、陰性症状などの改善に広く使われます。
    【注意ポイント】副作用としてあらわれやすいのは、錐体外路症状、口の渇き、便秘など。抗パーキンソン薬やほかの薬への変更で対処は可能です。治療を続けましょう。


    細胞にとって ストレスを感じない範囲 うつや落ち込みの場合